用意するもの

インキュベーター(孵化器)

はじめに用意するのがインキュベーター(孵化器)です。孵化(ふか)するまでの間、卵を温める機械です。いろんな種類がありますが、機能的にはほとんど変わりありません。庫内を孵化に必要な温度(37-38度)に保った上で、転卵(てんらん)と呼ばれる卵を定期的に動かす機能を備えています。転卵は卵の中のヒナに栄養を行き渡らせたり、ヒナの体が卵の殻に癒着(ゆちゃく)するのを防ぎます。インキュベーターはAmazonで1.2万円程度で手に入ります。

ヒヨコ電球(保温電球)

インキュベーターの予算はちょっと…という方は、水槽やプラケースに保温電球(ヒヨコ電球)という保温専用の電球を設置して、温度調整用のサーモスタットという機器を設置する方法があります。保温電球サーモスタットのセットで5千円程度。保温電球はヒナから成鳥になるまでの間(1ヶ月程度)も必要になりますが、市販の白熱電球(40Wで1個100円程度)などでも代用できます。

小型孵化器をレンタルしているとこも

ただし、保温電球による保温では、昼夜を問わず1〜2時間に1回、人の手で卵をコロコロ動かしてやる必要があります。夜も定期的に転卵する必要があるのでインキュベーターを買ったほうがラクチンではあります。インキュベーターはレンタルしているところもあります。新品買って、孵化が終わったらオークションで売るのもよいです。

サーモスタット

設定した温度になると電源オフになる

サーモスタットは温度を調整する機器です。設定した温度になると自動で電源がオンオフになり、保温電球での加熱が止まります。温度が下がるとスイッチが入ります。これによって孵卵器の中を一定の温度に保つことができます。設定温度が40度まであるものを選んでください。

温度・湿度計

湿度計があると便利です

その他に、インキュベーター内の温度と湿度を管理するため温度・湿度計があると便利です。特に冬場は空気が乾燥しているため湿度の維持が難しくなります。湿度計があれば庫内を適切な湿度になるよう管理できます。最近はスマホと連携して外出先でも温度・湿度を確認できる製品もあります。

爬虫類用のパネルヒーターは温度不足になることも

注意点として、ペットヒーターのような暖房器具は、パネル表面の温度が指定の温度になるだけで、庫内の温度を上げる能力が不足する場合があります。必ず温度計で庫内の温度が37-38度に上がっていることを確認してください。